売場の陳列を考える

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インターネット時代とは、目的の商品をお得に買い求めることがいともたやすくなった。その一方で販売減に苦しむ実店舗。そんな状況だからこそ、見せ方☓並べ方☓感じ方の工夫によって、消費者に気持ち良い買い物体験をしてもらう技術が求められているはず。そのひとつが陳列の技術

売上高を上げるためには、客数を増やすか、客単価を上昇させるしかない。ひとりでも多くの客に入店してもらうには?ひとつでも多くの商品を買ってもらうには?いずれにしても、売場での工夫が大きな違いを生む。「入りやすいお店☓入りたくなるお店」、そして「見やすい☓探しやすい☓比べやすい☓決めやすい」等の売場を作るためには、陳列や展示などをもう一歩考える必要が出てくる

陳列の基本は、簡単に言うと「売れ筋を一番いい場所に並べる」こと。陳列練習としては紙コップを使って陳列技術を学ぶことができる。人間は「左から右」「上から下」「手前から奥」というふうに見る習性があり、それを陳列に活かすと商品が見やすく、手に取ってもらえるようになる

売場から「買場」、そして「快場」。楽しい、心地良い、そこだけの情報や、自分に対応していくれる、そんな場所だからインターネット通販に勝つ

出典魅せて・『買わせる陳列と展示の法則―カラー図解』深沢泰秀著

「VMD」とはビジュアル的に商品政策を考えること。単なる展示や陳列ではなく、プレゼンテーションする売場づくりを考えることが必要になっている。

商品を整理整頓するには分類という概念が必要になってくる。お客様が興味を覚えそうな商品特徴ごとに陳列をくくる

出典『魅せて・買わせる陳列と展示の法則―カラー図解!誰にでもできる!セレクトショップ、ブランドショップのような売場づくり』 深沢泰秀著

1)コード陳列:和音のように(色・柄別)固める
2)リズム陳列:123と調子をつける
3)メロディ陳列:高揚をつける
4)ビート陳列:等間隔
5)メトロノーム陳列:左右対称
    → 壁面陳列はオーケストラのように壮大に

商品を並べる順番は自然界と同じにすればいい。また、空間があるほうが商品は分かりやすくなる

出典『魅せて・買わせる陳列と展示の法則―カラー図解!誰にでもできる!セレクトショップ、ブランドショップのような売場づくり』 深沢泰秀著

人の目が左から右に流れる以上、明るいから暗いへ、淡いから濃いへ。また、小から大へ、軽いから重いへ、薄いから厚いへ。また、商品はたくさん並べればいいというものではない。むしろ空間を有効に使うことを考えるべき

商品の並べ方には型がある:
1)三角構成で美しく見える
2)繰り返し構成で動的に見える
3)左右対称にすると優雅に見える

出典『魅せて・買わせる陳列と展示の法則―カラー図解!誰にでもできる!セレクトショップ、ブランドショップのような売場づくり』 深沢泰秀著

富士山やタワー、ピラミッドなど美しく見えるものは三角形であることが多い。頂点が上にグッと突き出て、裾野が広がっている様はすでに我々の心に根を下ろしている「美」だ。他方、同じ構成を連続的に並べれば、波のように見えてくる。個々に対してだけではなく、全体としての「美」につながる。そして、型同士を複数組み合わせるときなどに注意したいのは、左右対称にすることで、全体を一つの「美」にすることもできる点だ

お客様が店舗や売り場に興味を持つ演出方法には、技術やルールがあることを把握しておくことが必要だ。たとえば、展示商品の回りに、ネガティブスペース(黒幕を張ったり、空間を作ったりする)を設けるだけで、展示商品が目立つはずだ。また、三角形状のディスプレーや、左右対称、さらには連続的配置など、お客様の目を引いたり、誘導したりできる表現形式を覚えておこう

ディスプレーの基本は「三角形」の見せ方。たとえば商品を並べたとき、それが「二等辺三角形」「不等辺三角形」「複合三角形」のどれをイメージするのかを意識してみる

テーマ(季節やライフスタイル)を作って買う気になってもらい、小道具を使えばさらに効果は増す

出典『魅せて・買わせる陳列と展示の法則―カラー図解!誰にでもできる!セレクトショップ、ブランドショップのような売場づくり』 深沢泰秀著

テーマは、その都度、柔軟に見直すこともでき、店舗全体に変化を与えることもできる。常に、テーマを意識して、お客様にプレゼンテーションしているつもりになっていれば、お客様の足もおのずと複数回その店舗に向かうかもしれない

カラーコンタクトは陳列什器がブランドごとに用意されており、それぞれ特徴的な色・サイズ・形状でデザインされている。あらゆるドラッグストアの売り場に馴染んで美しい存在感を発揮するよう、色から棚の高さまで計算されている。複数のブランドを並べても統一的なビジュアルができる点が最大の特徴だ

「小売は科学が九割」:センスは必要だが、科学に基づいた運営方針の確立は不可欠

出典『伊勢丹に学ぶ「売れる!」店作り』武永昭光著

科学とは、「経験的に実証可能な知識の総称」。プロの料理人が作り上げたマニュアルで、その通りに作れば誰でも美味しい料理ができる。まさにこれが科学。人によって感覚の異なるセンスとは正反対。ルールや基本原則を決め、店員に学ばせるのは、まさに科学。ただし、それをセンスに任せて決める場面も出てくるはずなので、決め方については不満が出ないようにはっきりさせておく必要がある

ターゲットを明確に設定し、品揃えを連動:大中小分類に関心度分類を加え、売上予算をにらみながら深く掘り下げていく

出典『伊勢丹に学ぶ「売れる!」店作り』武永昭光著

ターゲット客にはより大きく満足してもらう品揃えを徹底的に目指す。中途半端にはしない。感性に頼る部分をできる限り小さくしようとする分類努力が重要。徹底できるか否かが伊勢丹と他社との違いにも現れる。また、在庫と売上のバランスをチェックし、効率の悪いものは縮小するというチェックが必要。同時に、ターゲット商品でなにのに売れている商品があったりするなら、売場構成自体を見直すことも検討

売場入口を広げ、什器は(通路に対して)少し下げ、前面の什器は低くする

出典『伊勢丹に学ぶ「売れる!」店作り』武永昭光著

お客様が自然に入店できる工夫をする。また、通路から見て店舗奥の壁面上部には売場のイメージや代表商品を陳列して、しっかりと情報発信すること。そして売場全体の色使いに統一感がほしい。特に、ラックや棚、あるいはその一番上にある商品などが全体の印象の多くを占めてしまうので、とにかく「汚い」と思われてしまわないこと

パリのセレクトショップ “メルシー”。陳列に使われている棚もテーブルもイスも商品と考える。商品まで装飾の一部のように溶け込んでいて、パリのショップの空気感まで伝わってきそう

定数・定量を守る:お客様の滞在時間を延ばすためには居心地のよい売場=邪魔なものがない通路の確保

出典『伊勢丹に学ぶ「売れる!」店作り』武永昭光著

商品の多さで勝負してしまうと、什器が増えて通路が狭くなってしまい、お客様の歩行を妨げてしまう。しかも、商品が多すぎると、商品で商品を隠してしまう。お客様にとって比較選択肢が多いのはいいことだが、それは最終段階であって、そもそも商品を見てもらえる状態を作ることのほうが大切。商品の実数を増やすのではなく、より多く、お客様の目に入りやすい陳列を心がける

ディスプレーの原則:
1)テーマに沿った商品
2)低い価格の商品
3)新鮮な商品
4)売りたい商品
5)在庫のある商品

出典『伊勢丹に学ぶ「売れる!」店作り』武永昭光著

一瞬のうちに強く印象づけるため、テーマとカラーを決めて統一感をもたせる。また、お客様が「買える」と思う値付けの商品を優先して並べる。前回来たお客様でも喜んでもらえる新しい商品を提示する。こうした三つの原則を遵守し、その上で、売上に寄与する商品を考えるのが順番

お客はなぜ「豊富さ」を求めるのか:
気軽で自由な買い物ができ、客みずからが選べること。さらには価格に信頼感があること

出典『売場づくりの知識<第2版>』鈴木哲男著(日経文庫)

客の心理は、まず「自分の判断で選びたい」、「自分にぴったりのモノがある」、そして「買っても損はしない」という葛藤と戦うことになる。特に、「自分で選びたいが、失敗はしたくない」という気持ちが、自然と「豊富さ」を求める心理となって表れているのかもしれない

売り場構成の手順とは:
グルーピング(分類・統合)
ゾーニング(割当・配置)
フェイシング(占拠・陳列)

出典『売場づくりの知識<第2版>』鈴木哲男著(日経文庫)

グルーピングに関しては、その切り口を、形態別、用途別、あるいはブランド別にするのかで大きく変わってくる。当該店舗の対象客が、「選びやすい」「決めやすい」分類にすることが重要。衝動買いを促すような提案型の分類も有効。ゾーニングとは、たとえば購入頻度の高い商品を両端に置いたり、成長性の高いものは中央に置くなど、客層によってその回遊を促す工夫が必要になる。歩行スピードと注意を喚起するためのスペースの確保も考慮に入れる。そして売場の仕上げフェイシングでは売上とのバランスを考え、その成長性を加味して増減を調整する

VMDの本質は、「トータルで途切れることのない」販売促進活動

出典『売場づくりの知識<第2版>』鈴木哲男著(日経文庫)

膨大な商品点数(CVSで3000、SMで2万、HCで10万、大型店15万、百貨店100万点)から重点商品を決めるのは容易ではなく、やはり季節性を考えて選ぶ。対象客は必ず明確にしておかなければならない。また、動線調査をするたびに、客の通らない場所が多いことに驚かされるはず。回遊性を高めるためのエンドや壁面、柱や棚上の活用は不可欠。VMDでは、その表現において「分かりやすさ」が最も重要。試食・体験コーナーを設けるなど一瞬で理解してもらわなければならない見せ方をする

買い物の現場である売場を整備。お客様が売場に誘発され、商品を見て、選んで、買うシーンを想定した売場づくりをVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)で視覚的に行います。仕入れ、売場レイアウト、ディスプレイ、商品展示などの売場構成要素を改善すれば、売り上げUPに結びつけることが可能です

「左の写真の什器配置では、お客さまがあるくスピードが速く、滞在時間が非常に短かった」と。それが什器配置を変えるだけでも…(次の画像)

「同じ商品量と什器数で、左のように什器配置と陳列を変更。圧倒的に滞在時間が長くなり、最初の週の売上が140%超となった」と。同サイトには他にも事例写真あり

このサイト(上原氏)が示してくれている通り、VMDとは、広義では統一されてなかった商品政策や店舗設計、そして販促活動などを、売場の見せ方と一体化させてデザインしていく試みだと言える。陳列での工夫とは、その中のひとつ

何のお店かがすぐ分かり、商品が理解しやすく選び易い、そして好感をもつことができ、在庫も十分ある

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

好感を持てるお店とはまた来たくなるお店のこと。イベント性があって、お客との相性も良く、接客態度も良いそんなお店は支持される。商品においては、分類・導線がきちんとなされ、比較しやすいことが最低条件。商品の特徴が理解できるような工夫もなされており、お店のお勧めやその理由などを示した「優先順位」が意識されているとより明確になる

店のコンセプトを考えることから、ブランディングが始まる

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

どんなお店か伝えるためには、企業としての特徴や由来、そこに働く店主や人材を考えることから始める。そして、独自の商品や他店に負けない強み、さらにはその立地もときに重要になる。それらを訴えるにあたっては、何をどう伝えるか(広告やHP)という要素、来てもらったお客に何を享受してもらうか(サービス)。それにお店に対する安心感が含まれれば、お店のイメージ全体が固まってくる

誰に(お店の)イメージを訴えるのか、(他店との違いを)どう理解してもらうか、これらがコンセプトになっていく

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

お店がターゲットとしたい架空のお客像を描いてみる作業(ペルソナ)を経て、お店がどういう役割を果たすのかを考えるとお店のコンセプトがはっきりしてくる。そのとき競合店の差異化は必要不可欠。コンセプトが固まってきたら、それを短いキャッチフレーズに落としこむ

お客様目線を知る写真撮影

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

お店が視界に入る通りから撮影を始め、店舗概観、店舗内の見え方、そして実際に入った瞬間、店内を歩いたときの眼に映る姿を写真に撮っておくと、その店舗が「回遊したくなる」か否かが分かってくる。その後、店内全体や分類された陳列、手にしたくなる商品陳列ができているかなどを写真で確認する

陳列の基本は、商品の特徴や売場のテーマが分かりやすく、商品を比較しやすいこと

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

同書には、陳列の工夫の細部まで図解で示されている。並べ方や置き方ひとつとっても、優良店に学んでみるといいだろう。スペースをうまく活用することで識別がしやすくなったり、関連性のある商品を一緒に並べることでお客様が選びやすくなったりする工夫は欠かせない。特に、「連鎖陳列」と呼ばれる手法で、お客様の視点をできるだけ長く釘付けにすること。商品間の関連性がとぎれると、お客様の関心もそれで終わってしまう

お客様の興味をひく、それが「展示」。店内に効果的に配置し、「三角形」を意識

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

「展示」で目を引き、「陳列」で手に取ってもらう。展示がなくては、お客様は素通りしてしまうことすらある。ぎゅっと商品を集め固まりに見せるとき、三角形を形成するときれいに見える。展示は、テーマを決め、適切な色を選択し、並べ方にリズム感を作る。デッドスペースを生まないように注意し、お客様の回遊性を限りなく高める。「マグネット」という売場をところどころに設け、充実した品揃えやアトラクションを示せれば、お客様は楽しく買い物ができる

ホコリや汚れは「隅々」まできれいに。陳列は常に(在庫等を)確認し、見せ方を変える

出典『繁盛店が必ずやっている商品陳列最強のルール』深沢泰秀著

店の入口や床はもちろんだが、照明やサイン・POP等のホコリは見逃しやすい。什器などの場合は、錆や破損にも注意。また、天気に応じた配置換えも商品によっては重要

五感に訴える売場作り:視覚はもちろん、聴覚・嗅覚・味覚・触覚

売場とはまさに「見せ場」で、商品の魅力を演出するような仕掛けが必要。そのヒントは「なるほど」と思われるディスプレー、納得させる説明、そして新しい発見や気づきを与えてくれるようなイメージであることが重要。しかし、売場では、商品の他に、客を取り巻く環境があり、「暗い」「汚い」「雑然」「臭う」「歩きづらい」等のマイナス要因があると、商品の魅力を大きく削いでしまう。重要なことは「きれいさ」「活気」「便利さ」「快適性」

VPやPPが興味をひくことに焦点(探し場)を当て、IPで購買欲を促す

出典『商品陳列の法則99』福田ひろひで著

IPでは、整然と並べることを徹底し、客が自由に選べるように配慮する。この陳列では、「見やすく」「分かりやすく」「選びやすい」、そして「買いやすい」ことが必須だ

棚陳列からガラスケースの中にディスプレーすることにより、商品価値を高めている

果物売場は、季節を知らせてくれる楽しい売り場。
1)天井部からは、ぶどう園を思わせる装飾
2)各種ぶどうの品種ごとの特性を紹介したPOP
3)ぶどうごとの糖度表示
4)商品特性を利用したカラーコントロール
5)各種品種を詰め合わせした商品も用意

※同サイトではこれを評価しつつ、さらにアドバイスも提示

さすがビジネス書。みずからの陳列具合を表彰してしまうという。この発想はなかった。写真はアイデア賞。同サイトでは、その他グランプリ賞作品等の写真掲載あり。エンド陳列(什器の両端)はニーズの高い商品で回転率を上げるか、各陳列商品の活性化を狙うかなどの活用を行う

客の購買は、「これいいな」という商品の存在を知ることから始まる。そして「買おうかな」と迷いが生じ、その動機を求めようとする。それは他の商品との比較でもいいし、店員との対話でもいい。そして最後に、「自分で決める」という納得が必要になる

立ち止まり率が高い売場を目指す

出典『商品陳列の法則99』福田ひろひで著

歩きづらい売場は、逆に、客の注意を歩行に向けてしまい、商品どころではなくなってしまう。また、単調な陳列や統一感のなさでも、客に興味は向かない。デッドスペースがあっても、客の購買熱は冷めてしまうので、ここを展示や宣伝等に有効活用する。
・ウインドウ
・ステージ(代表商品の陳列)
・柱
・テーブル(フレキシブル)
・ゴンドラ
・壁面(ビジュアルが大事)
・ケース(立体的な構成)
・レジ前
・エンド(情報提供)

VP周りには、正月関連商品が集積されている。流石「Loft」、季節商品の編集、提案がお上手。各階も様々な生活場面の提案があり、ホント楽しい。沢山ある雑貨をウンザリする事もなく、楽しく見て廻れました

【VPとは】オヤッと思わせ、興味・共感をひく提案性のある表現物。メッセージが明確であることが求められる

無印良品 有楽町で、スタイル提案型の商品陳列を試みている。従来の単品積み上げの売り場ではなく、商品の活用シーンでまとめた店内編集により、目的買いの来店客に向けて新たな気付きを与えるようにした、という。

【演出とは】何を伝えるかというコンセプト作りが大切。見せるはまさに魅せる。周辺の商品を魅力的にする重要な場

商品陳列ではフェイスを見せてボリューム感を出す

出典『商品陳列の法則99』福田ひろひで著

フェイス(商品の正面)を見せたり、商品点数を増やしたり、商品で立体的な造形を作るなどして商品の豊富さを伝えることが重要。そして見やすいように、分かりやすいように、比較しやすいように、商品を並べる。単調さを排し、リズム感を出す。また、ところどころで「ギュッとまとめる」陳列も効果があり、セットのようにして上品に表現してもいい

出典adgang.jp

ペルーのローカル乳業メーカー・Laiveは、大手メーカー各社に対抗してマーケットシェアを拡大するために、“商品の陳列方法”に目をつけた。同社が発売しているのは「0%ラクトース牛乳」。一般消費者にはなかなかわからないこのような事実を、いかにして知らせるか。なんと同社は商品を90度回転させ、ブランドパッケージ(フェイス)ではなく、成分表示が表となるように陳列した

陳列とは、「どこに、何を、いくつ、どんなふうに」置くか

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

どうしたらもっと売れるか、それを追求するのが陳列の技術であり、美しく並べるのが「いい陳列」ではない。つまり、わざと雑然と商品を並べたとしても、それが売れれば、成功だと言える

売れる商品を多めに陳列するのが基本(だが、棚の位置によってそれぞれに役割がある)

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

陳列場所によっては役割が異なる。たとえば、高さで言えば、75~150cmは一般的に「ゴールデンスペース」と呼ばれる。また、手に取りにくくなるとは言え、高い場所では逆に広告や演出に活用しやすくなる。ここには商品以外に、広告や季節感演出のディスプレーを考えてもいい。低い場所は、重い物や大型商品を置いたりすればよく、手に取ろうとしたときの危険を最小にできる

客の「目線、動線、感覚、心理」に注目

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

客がお店に「入る、入らない」の決断は 3秒、「買う、買わない」の決断は20秒と言われる。一瞬で決まってしまうことに対して、言葉を並べるには限界がある。客の目線・動きを考慮し、色彩感覚に訴えながら、購買心理を操作していくことが重要

90cm単位(視界左右各60度)で陳列を区切る

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

並べ方も重要。左から右、上から下へとサイズが順々に変化していくような配置にすると見やすくなる。商品のグルーピングはサイズ別ばかりでなく、年齢別・価格別・色別・テイスト別・ジャンル別などに整理しておく

【追記】左右の視野は90cm、上下の視野は50cmとも言われる。男性客は170cm、女性客は160cmを想定し、子どもはたとえば80cmと考えてみてもいい

レイアウトの工夫は、客導線を考える

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

入口の什器を少し斜めに配置し、客足が自然と店内に向かうように誘ってみる。客の視線や導線を次に向かわせることが重要な一例。また、店の奥ほど、背の高い什器を置いたり、最初の什器から次ぎの什器へと連続性を作って、客足が店内を回遊するように設計することも売上を大きく変えることになる

商品の並べ方で方向性を演出(=視覚効果で奥へと誘う)

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

たとえば、同じ幅の商品や、同じような並べ方を連続的に作ると、消費者は奥へ奥へとついつい進んでしまう。ただし、これはリズム感の演出であって、飽きがこない(単調にならない)ように注意する。時折、アクセントや集視ポイントを作ってもよい。柱などは逆に、柱を巻くようにひと工夫した陳列をすると、消費者に驚きや変化をもたらすことができる。また、歩きながら、視界に入りそうなところに、目立つ演出やポップを出すと、お客様の期待をつなぎとめることができる

天気や時間帯、(また曜日など)、状況の変化に合わせた陳列で変わる

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

時間帯によって、平日か休みによっても客層は変わることがある。また、天気が悪いと客足が鈍くなることもあり、これを踏まえた工夫が必要になる

手前に「見せ筋」、その奥に「売れ筋」、最後に「伸び筋」を並べる

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

「見せ筋」商品の陳列が勝負どころ。季節や商品サイクルを見ながら「売れ筋」を育てることが必要。その奥には、認知度のある人気商品が見えることになり、さらに一番奥に、POPやポスターを加えた「伸び筋」がくることで全体が引き締まる。こうした並べ方の工夫で、「売れ筋」以外の商品やついで買いを促すこともできる

売り切るための「セット売り」陳列や、品薄時の「ゆったり」陳列、そして売れた後の「完売御礼」POPなど不断の努力

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

刻々と変わる状況に、陳列もどんどん変えていく。スカスカの売場は、活気がない印象を客に与えてしまうからだ

メンテナンス性も大事:台車そのままに並べたり、入荷時のダンボールをカットして見せたり、在庫すべてを店頭に並べたりするだけで、作業効率は格段に向上

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

商品の入れ替えや補充を最小限にしたり、または時間帯によるディスプレー変更は、POP等の変更で見た目をガラリと変えるなど工夫できるところはたくさんある。部分的な変更でも、店内全体の印象を大きく変えることは可能だ

色は、まとめてこそ(グルーピングで)色の豊富さがアピールできる

出典『陳列の教科書わかる!できる!売れる!』鈴木あつし著

色は遠くからでもはっきり見える。それらがごちゃごちゃになっているときれいに見えない。季節によって、テーマによって、色をうまく活用できれば、統一感が生まれてくる。色を並べるときは、色相環の順(赤→橙→黄→緑→青→紫)に陳列する。またはグラデーションを意識して並べればいい。さらに言えば、敢えて対立する色を順番に並べてストライプに陳列することでそれぞれの色が引き立つこともある

店頭でブランド力を強めるキーワードは、「フルライン」

特定のグループで、フルラインが実現できると、陳列シェアを高めることができる。たとえば、色やデザイン、サイズや量、またはシリーズ化してそこにフルラインで商品をそろえるようにする。他に、用途や効用、機能に至るグループにて、圧倒的なポジションを作り、自社商品の存在感を示せれば、ブランド訴求力は有利になる

斬新な陳列を積極的に試して目を引き、統一書式POPを用いて選びやすく

出典『売れる陳列・売れない陳列』永島幸夫著

商品の特長が伝わらない陳列になっていることが意外と多い。使用シーンを示す工夫をしたり、スタンドやパッケージを工夫するなど、常に「目を引く」ことを考える。また、特定グループにてフルライン化を進めたとき、その上で選びやすくする工夫も必要。そのひとつが、統一書式のPOP。掲示位置を統一したり、色分けで分類を示したりすれば、さらに選びやすいはず

出典d-wae.com

スポッターでインパクト。同サイトでは良心的な助言や素材提供がなされている

【スポッターとは】POPと異なり、とにかく目立たせることが第一義。売れ残りも、「完売間近」と表示することでイメージが変わる

イオンリテールは総合スーパー(GMS)改革の一環として日用品売場で単品大量陳列を実験的に行い、成果を上げた。従来よりも品目数を約4割削減し、単品を大量陳列し、低価格の訴求を強めた

縦に、横に、マトリックス陳列?が見事なユニクロ。たとえば、横に色違いを並べ、縦にサイズ違いを並べると、見た目の美しさと、消費者の買いやすさを実現させた工夫

韓国の本屋さんらしい。効率とは一線を画した陳列だが、ついつい気になって近づいてみてしまう。それこそが狙い目かも。そうは言っても、本棚に正面置きしている以上の効率はありそう

ディスカウントストア・ドン・キホーテの店内は極めて「雑然」としている。常識にあてはまらない独特の「圧縮陳列」は、買い物に対して効率よりも楽しみを提供している。そもそれもが深夜を中心に営業し、比較的長い時間を若い顧客対象に楽しんでもらうことを狙いとしている。まさにターゲットを明確にして冷静に判断した結果だとも言える。高く積み上げた陳列によって、ジャングルの中を散歩しているような効果をもたらしている

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